inorino310のブログ

好きを繋げていく

海外で暮らすとなんか全てがどうでもよくなるっていうのは事実

今日は日本以外での暮らしについて書こうかな。



みんなもご存知の通り、私は生きるネタ人間なので、基本的に国がどこだろうが毎日はちゃめちゃにおもろいんだけど、やっぱり海外で暮らすのは刺激的でクセになるよ。



『異文化を体験できる!』


とか


『自分の世界が広がる!』


とか、留学にありがちなキャッチコピーでもなく、



『海外では〜』


みたいな日本sageも一切ない、








『は〜〜〜〜もう健康に生きられたら最高ハッピーだねぇぇぇぇ楽し〜〜〜〜』


って思考にさせてくれる私の楽しい毎日について書くね。






楽しいこと①やたら絡まれる


海外旅行でもよくあると思うけど、現地の人がめちゃ絡んでくる。

まぁ観光で行くと8割ぼったくりに合う危険性があるかもしれなくて、安心して楽しく会話できないと
思うけど、住んでるとお土産買わないからさ。

とりあえず、街中でめちゃくちゃ絡まれる。



絡まれエピソードその1『名前聞かれる』


外国人ってだけで珍しいのに、毎日通勤で通ったり、買い物に行くと、国と名前をセットで聞かれる。

私の顔は中国人か韓国人に見えるらしいので、国は一応日本と答えるんだけど、名前を教える義理はないのでいつも【あゆみ】と答えるようにしている。

全国のあゆみ、勝手に使ってごめんな。

至る所であゆみと名乗っているので、変なあゆみの噂が立ってたら申し訳ない。

でも、むやみに本名教えるのは危ないから、旅行に行くみんなも気をつけてな。






絡まれエピソードその2『とりあえず話したがる』


私は英語力中学生止まりの人間なので、これが本当に困るんだけど、外国人見つけたらとりあえず喋りたくてうずうずしてる層が絶対いる。

英語で話してくれるならまぁいいんだけど、とりあえず外国人と絡みたくて仕方がない人達がどの国にもいて、現地語でだる絡みしてくる。


いや、楽しいからいいけど、ぜんっっっっぜんわからんからわたしは「いぇーい!」って言うしかできないんやけど。




最近笑ったのは、スーパーで現地人がわんさかいる中、わざわざ私に「このインスタントラーメンって中に野菜入ってる?」って現地語で永遠に聞いてくるおばちゃん。

いや、私以外に聞いた方が答え早く知れると思うよ。多分野菜入ってないけど。






絡まれエピソードその3『すぐ彼氏いるか聞かれる』

「よっ!元気?」「最近暑いな〜!」みたいなノリで「彼氏いる?」って聞かれる。


別にナンパでもなく、大して知りたいわけでもなく、これは挨拶。

サイドメニューとして「何歳?」と「給料いくら?」と「体重何キロ?」もある。深い意味は無い。挨拶なので。優しく笑顔で教えてあげましょう。

ちなみに同じ質問を返すとたいてい無視される。






絡まれエピソードその4『仏』


これは海外旅行に2週間行った時の話なんだけど、ホテルに行くまでの道に迷ったとき、酔っ払いのおじさんが助けてくれて、一緒に電車でホテルまで行ってくれたの。

それを見てたお兄さん、私とおじさんを尾行してホテルを特定して、フロントに電話番号を渡す。

フロントの人が「とりあえず電話してみようぜ!」っていう。

お兄さん来る。

何故かカフェでお茶を飲む。

お兄さんニット帽に「仏」って書いてあって、仏教の素晴らしさを私に教えてくれる。2時間経つ。

名前はあゆみ!ナイストゥーミートュー!って伝えて、何事もなく別れる。(あゆみの起源)



その帰り道に、別のお姉さんに宗教勧誘されたので、とりあえずお兄さんに聞いた「ブッダ」の話をする。

お姉さんへぇ〜って聞いてくれる。

名前はあゆみ!ナイストゥーミートュー!って言って別れる。










楽しいこと②なんかよくわからん


とりあえず、思った通りにはならない。自分の常識は世界の非常識。

わたしは「ふつう〇〇やん!?」って思考は日本のタンスの中にしまっています。

だって普通なんてないもん。





なんやそれその1『全部Facebook


とりあえずアジア圏で絶対的な権力を持つFacebookFacebookさえあれば勝ち。

仕事の大事なお知らせもFacebook

お休みの報告もFacebook

私が知らないところで撮られた写真も勝手にFacebook

とりあえずFacebook

深夜1時に「何してる?」ってFacebookでメッセージしてくる。



寝てるよ。






なんやそれその2『お釣りはない』


店もタクシーもどこでもそうだけど、お釣りがあると思うなよ。という強気な姿勢。

店がお釣りないから買えないことも結構多いし、お釣りないから少額なら「釣りは要らねぇよ」をめちゃくちゃ言う。

あと店員さんお釣りなくて困ると自分の財布持ってきてそこからお釣り出す。

それでも足りなかったら、他のバイトに声掛けてみんなで協力してお釣りくれる。

え、お金合う?大丈夫?自分がいくら払ったか覚えといてな……喧嘩せんといてな…………って毎回心配になる。


昔は細かいお釣りなかったら、お札破いて渡してたらしい。

お札を破くとは。







なんやそれその3『歩くだけで命懸け』


私はアジアを中心にいきてるけど、とりあえずだいたいどの国も道から針金出てる。

あと雨降ると地雷が爆発する。(ブロックタイルの道の下に水が溜まって、踏むと水が跳ね上がる)

あとすぐ洪水になってびしょびしょになりながら歩く。

でも下に気を取られて上を蔑ろにすると、電線がぶら下がってることもあるし、道路標識がめちゃくちゃ下にあったりするし、マンションの窓から水が捨てられることもあるので、とりあえず上見て下見て上見て下見る。



上と下ばっかり見てると、前が蔑ろになるので、前からスマホ触りながら運転するバイクが来るかもしれないし、道が陥没してるかもしれないし、木が倒れてるかもしれないし、サッカー観戦で公道に椅子並べてみんなでテレビ見てるかもしれない。



後ろからは野犬が追いかけきたり、変なおじさんが韓国語で絡んできたり、前を見ていないバイクが追突してきたりするかもしれない。


とりあえず明日も生きるために頑張って歩く。

だいたい足元泥だらけ。








楽しいこと③人とめっちゃ関わる



とりあえず朝起きて、その辺で朝ご飯を買って、職場でコーヒー飲みながらみんなで食べる。


仕事して、疲れたらみんなで果物食べる。


昼ごはんの時間は絶対ちゃんと取らなきゃ現地人たちに怒られるし、遅くまで仕事してるとワーカホリックだな〜!って笑われてご飯に連行される。


夜は特にすることもないし、ボーッと窓の外を見たり、近所の人とみんなでおしゃべりをする。


休みの日も特にすることがないので、近所の人とお茶飲んだり、海が近ければ海へ行ったり、アパートの守衛さんとカラオケをしたりする。


別に言葉は話せないんだけど、とりあえずニコニコしてればみんな優しいし、すぐ仲間に入れてくれる。



平和その1『アパートの受付のおばちゃんとお茶タイム』

昔住んでたアパートはフロントがあって、いつもおばちゃんがニコニコしながら座ってたのね。

私も夜ひまな時さびしいし、言葉わかんないけどいつもお菓子持ってロビーのソファでムシャムシャ食べてたら、いつの間にかおばちゃんがお茶入れてくれるようになって、おばちゃんの他にお姉ちゃんもお菓子持ってくるようになって、謎の女子会をよく開いてた。

別に何話すでもないけど、おいしいねぇ〜って言うだけのお茶会。





平和その2『悩み相談』

マッサージ屋とか、美容室とか、長時間一緒にいると、みんなすぐお話してくれる。

言葉がちょっとわかる国だと、みんな何故か悩み相談してくることが多くて、私も「タイヘンダネェ〜」とか「アラ〜」とか、日本語で返す。

悩みの種類もいろいろで、息子に彼女ができないとか、お父さん出ていっていなくなったとか、最近隣の隣の店で殺人があったとか、なんかいろいろでおもしろい。





平和その3『カラオケ』

誕生日会はカラオケ、パーティーはカラオケ、結婚式もカラオケ


とりあえずカラオケ

現地人とカラオケに行った時は現地のカラオケボックスで歌える曲がなかったけど、勝手に歌を予約され、「ハイ!これは英語の歌!」って流れてきたのはスペイン語の歌だった。

よくわからんけどみんなで踊りながら歌った。



















大事な書類をなくされることだってあるし、


頼んだこと何もしてくれないことなんてしょっちゅうだし、


すぐ人の物盗るし、


差別だってときどきされるし、


外国人だからって悔しい思いすることも多いし、



まぁ、毎日楽しいことばかりじゃないけど、そこで怒っても誰も何も助けてくれないし、


とにかく何でも「ハ〜〜〜〜〜〜〜〜おもしれ〜〜〜〜〜生きてる〜〜〜〜!」って思うようにしてる。



私は元々神経質で何でもすぐ怒って、暗〜い性格だったけど、なんか予想できない毎日を過ごした結果、世の中上手くいくことなんてないよな〜楽しんだもん勝ちだな〜って結論に至った。





嫌なこと、悲しいこと、辛いことを忘れろとは言わないけど、不条理なことも頭の中で「アハ〜〜〜〜!!!!」って言っておけば、いつか終わるし、いつかネタになるよ。
















みんな!!!!!時間があれば私の家に遊びに来てね!!!(どういう終わり方)

多分どうやって生きてもめちゃオモロ人生

ブログを書くのはほぼ1年振りぐらい。
私は熱しやすく、冷めやすいのだ。



久しぶりに書いてみようと思ったのは、めちゃくちゃ暇だから。

多分読んでいる人は今から始まる記事の長さを見て「ウッワーヒッマー」って声に出ちゃうから、1回スクロールして、言ってから再集合してください。



さて、タイトルがダサい。これは適当に考えたから許してほしいが、どう考えてもやっぱりめちゃオモロ人生以外いい言葉が思い浮かばないんです。

内容は暗く感じるかもしれないけど、私がニタニタしながら話してると想像しながら読んでください。

いつでもみんなのネタの提供元。わたし。






遡ること2ヶ月半前。私は旧正月の休暇でバンコクを訪れていました。

旅女子にありがちな「イェーイ最高!」を何回も繰り返し言うほど、バンコクははちゃめちゃに楽しくて、一生休みたいほどでした。ちなみに、相変わらずタイ語話せたし読めたので、やっぱわたしはタイ人かも。レベル的には向井康二のちょい上ぐらい。




さて、私が現実に戻ると、謎の新種ウイルスが流行り始めました。

私はバンコクから戻ったら直ぐに別の国への出張の予定が入っていたのですが、どことなく不穏な空気が流れ始めました。

結局その国が入国禁止になり、2回の延期を経て中止になりました。





あ〜本格的にやばいんだ。これやばいやつ。みぞうう。みぞゆ。未曾有。



私が住んでいる国でも、旧正月が終わったにもかかわらず、授業が再開されることはありませんでした。(※私は教師)

世界からマスクが消え、日本からトイレットペーパーが消え、私の推しはラジオでトイレットペーパーマンを流しましたが、まだWHOもそんなに危険視していない状態が長く続く中、私の住む国では日に日に規制が厳しくなっていきました。






私はどの国の対応が正しいとか正しくないとか、あんまりわかりません。

だって、政治体制も、経済規模も、国民性も違うんだから、お互いに批判し合うのはナンセンスなんじゃないかって。


でも、私が住んでる国ではとにかく政府の馬力が凄くて、法案をガンガン出しまくって、バンバン規制しまくって、なんなら感染者の実名と住所も全部公開しちゃう系イケイケドンドンでした。(※今は公開されていません)



国民も政府をすごく信頼してるし、成果もそれなりに上がりました。



しかし、問題点が1つ。

外国からの入国者です。これには自国民も含まれるのですが、なんせわかりやすいのは外国人。






私はこの国では外国人です。

ある時を境に、外で日本語を話すと、すごい目で見られるようになりました。

明らかな差別ではないですが、私を避けるように歩くし、公共交通機関でも乗車拒否などもありました。

車からコロナと言われることもありました。

最初は「は?めちゃうざ……私はここに住んでる人やで」と思っていましたが、なんせ現地語が話せないので、観光客っぽさは否めませんでした。

ちゃんと勉強しとけばヨカッタネ。






街からはだんだん人が消え、開いている店も少なくなってきます。

毎日のように街を封鎖するという噂が流れ、外出していると職務質問されると言う話もちらほら聞きました。






少しずつ肌で感じる危機感。

ほとんどの外国人は、政府の発表は大使館の連絡を待たなければ理解ができません。



知らないところで刻一刻と変わる情勢に言いようのない不安を感じ始めます。





政府は「外国人が多く集まるところの検疫を強化する」「外国人の身元調査を行う」など、外国人を対象に様々な措置を取りました。




また、街の中では建物の出入口では検温と消毒を徹底して行うようになりました。





この頃から、『あれ?この国、多分だけど、そのうち外国人のこと排除するぞ?』ということが頭に浮かび始めました。





差別ではなく、感染予防のための対策として、確かに大切なことだと思います。

実際日本でも帰国者の感染が増えていますよね。









でも、私はずっと住んでる人だから。


大丈夫。大人しくしてたら何も問題ない。
















まぁ、そんなはずもなく。

















まず、私は3月でビザが切れるため、旧正月前から新しいビザの申請をしていました。

何故か旧正月明けに1回申請書類なくしたからもう1回書いて〜と言われ(これはよくある)、はいは〜いと言って出したのが2月頭。






しかし、待てど暮らせどビザの知らせが来ない。





3月の中旬になってもビザが来ない。


まぁね、前回もビザ切れる1週間前に届いたから。

今回もそうなんだろうと。






さぁ、3月もまもなく終わる3月23日。

ビザが来る!と言われました。

字だけ見るとピザ🍕食べたい。ごめんなさい。



申請書類を出してから、ビザあげるよ〜のお知らせが来たら、パスポートを渡す仕組みです。


月曜の朝パスポートを渡して、数時間後。















「ビザ出ないわ!!」



















「は??????????」






















は?????????

じゃん。大丈夫?理解ついてきてる???





なんか、外国人全てにビザ査証を停止するという法案が出ていて、それは新規入国者だけだと言われていたんです。


日本人は年度末だから、3月更新の人が多くて、そのほとんどが私のように長らく放置されてたんだと思うけど、みんな結局その法案に引っかかり、更新できない人が続出しました。



代理の簡易ビザは出るという話でしたが、ちょっっっと待って。そういうことじゃない。
















めちゃコワじゃない??????????

だって、ビザあって、そこに住んでた人のビザ更新だよ??????持ってたやつ更新するだけだよ???????なぜ?????出ない?????ビザは何のためにある?????








そして速攻決意。















『ワタシ 帰る 日本』














そうと決まれば飛行機の調達です。

そんな高いの乗ったのいつぶりだよって感じの飛行機取れました。










さてここで問題。

パスポートさっき預けたよね???????

パスポートどこ行った?????

















正解は………………




なくなった🤗テテ-ン






なんか1000冊の中に埋もれちゃって、見つからないってさ\(^o^)/さっき渡したのに!ナニソレ!



ちなみに翌日返ってきました。いや、当日返ってこいよ。












24日、謎の噂を聞く。














「なんか、欠航続出してるらしいよ。空港に行って判明する無慈悲がレベチの欠航。」
















は?????????????














急いで航空会社に電話するも、コードシェア便なのでどちらの会社も「うちではわからない」と言う。




埒が明かないので空港へ行き、カウンターのお姉さんに聞くも「わからない」と言われる。

空港までの交通費返せ。








てか、わからないなら飛ぶんじゃね?


と思ったけど、怖いのでダブルブッキングで28日の最後のチケットを抑える。

いろんな予防線を張れば、どこかしらで帰れると思った私の判断でした。






出発日前日、とりあえず国際電話かけまくって、3000円が消えた頃、ついに『欠航』のお知らせを掴む。

何だこの達成感は。

そして何だこの脱力感は。











この頃から私の歯車はどんどん狂っていきます。











この欠航は26日深夜のこと。

急いでマンションを延長して、あー28日飛ぶかな〜。

そんな心配をしながら仕事を続けます。











ん……?


外務省メール???????






ん……?水際対策?????



ん……………………………………????????


新たに特定地域からの入国者に隔離と公共交通機関の使用停止を要請する………………?????






私の国もある????????





いつから????????







28日の0時発から\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/パ-ティ-









ヘーーーーイ\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/









そして今どこにいると思う??????


日本のとある空港近くのホテル\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/



イェーーーーイ!!!!2週間隔離されるよワタシ〜!!!!!イェイイェイパフパフ!!!






日本に到着して、検疫官にマンツーマンで見守られながら書類を書きました。

なんか意味があるのかないのかよくわからないような質問事項にチェックを入れ、滞在先なども完全自己申告。


そして、

『毎日体温測ってくださいね』

と言われる。





普通海外から帰ってきた時、体温計持ってる???

持ってないよね??

普通持ってるの??????

私は持ってないよ!!!!!!!!!!!






今からショートコントするね。

わたしと検疫官のショートコント!「体温計」





わたし「あの〜体温計ないんですけど……」

検疫官「体温計ぐらい自分で買ってください」

わたし「え、わたし隔離なのに体温計買いに行っていいんですか?厳しい国にいたからその辺わからないんですけど。」

検疫官「あくまで要請なので」

わたし「要請」







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わたしと検疫官のショートコント!「待機場所」


わたし「わたしホテルのチェックイン3時なんですけど、今は朝なので、どこか特別な待機場所があるんですか?」

検疫官「いえ、ありません。」

わたし「え、部屋にすぐ入れないならホテル行かない方がいいですよね?空港にいた方がいいです?」

検疫官「好きな方でいいんじゃないですか」

わたし「好きな方」




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わたしと検疫所のショートコント!「バス」



検疫官「普通のバスには乗らず、専用シャトルバスに乗ってください」

わたし「シャトルバス」

🙂🙂🙂真面目に待つこと40分🙂🙂🙂

警備員「ここでなにしてるんですか?」

わたし「バス待ってます」

警備員「へ??????」

わたし「へ??????」

警備員「ここバス来ませんよ」

わたし「ふ??????」

案内所のお姉さん「えーなにこれ初めて見た!(私のバスの案内を見て)」

わたし「初めて見た」

🙂🙂🙂確認してもらうこと5分🙂🙂🙂

案内所のお姉さん「これ、30分に1本じゃなくて、1時間に1本らしい!」

わたし「1時間に1本」

案内所のお姉さん「同じ便の人たち待ってなかったの??」

わたし「同じ便の人たちいないですね🙄帰ったかも🙄」

案内所のお姉さん「(察し)」






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私の理解力不足なのか、日本語が上手く通じなかったのか、ちょっっっとよくわかりませんが、日本、、、、がんばれ。










とりあえず私はホテルの部屋で友達とZoomで喋り倒したので1日目からハッピーエンジョイライフです。

外国での隔離は本当に厳しくて、同じような隔離に怯えていましたが、なんか拍子抜けです。








もちろん、私は出歩く気はないし、月曜日から普通にリモートワークです。

私が感染源になることだってあるし、そもそも私呼吸器系ょゎょゎだし。


何ヶ月後かに、あ〜なんて災難だったんだて思い出せるぐらい、不思議な体験をたくさんできました。

基本的に毎日オモロい。


何があるかわからんのが、生きてるって感じするよね!

とりあえず、早く家帰りたいよ!!!!!

心配し過ぎず、過敏になりすぎず、最低限のエチケットを持ち、美味しいものを食べ、大好きな人達と話して、ストレス溜めずに過ごしましょう。





みんなご自愛ください〜ませ〜!!!!!!!!!











(要約:4ヶ月ぶり、日本なうです。)

発音ってむずかしい

 

 

 

最近、ベトナム語を勉強していて、発音が上手くできないために、心が折れそうです。

 

外国語を勉強するとき、発音でつまづく日本人も多いですよね。

 

私は今まで、英語、ドイツ語、中国語、トルコ語、韓国語、タイ語ベトナム語を勉強したことがあります。勉強したことがあるだけで、話せません。

 

中国語、タイ語ベトナム語は音の高さが母音と子音のような役割をしている声調言語です。 

 

声調言語は、媽; お母さん)、; 麻)、 ; 馬)、; 罵る)のように、同じ「ma」という音でも、高さで意味が変わる言語のことを言います。

 

そのため、中国語は4声、ベトナム語は6声、タイ語は5声の習得が必要です。これがとってもむずかしい。

声調 - Wikipedia

 

 

トルコ語はoとö、uとüの発音の違いを身に付けなければ、話せません。

 

日本語は拍(モーラ)で音をカウントするのに対して、英語は音節(シラブル)でカウントします。どういうことかというと、日本語の「ありがとう」には「あ」「り」「が」「と」「う」という5つの音があります。この「あ」が1拍です。英語の「Thank you」は「Thank」と「you」の2音節にしか分かれません。これが英語の発音の難しいところで、日本人がカタカナ英語になってしまうのは、どうしても拍(モーラ)で考えてしまうからでしょうね。

 

他にもいろいろな違いがありますが、私もめちゃくちゃ詳しいわけではないので、ここまでにします。

 

発音が上手になりたい人はIPA(International Phonetic Alphabet)を理解していると、勉強が進むと思います。

www.coelang.tufs.ac.jp

 

もっと専門的なことに興味がある方は本を読んでください(笑)私は音声学についてはこの本で基礎を学びました。

www.sanseido-publ.co.jp

 

 

 

 

日本語は発音はどうなんでしょうね。

 

日本語は発音は他の外国語に比べて単純で簡単だからいいよねと言う日本人によく会います。

 

 

いや、まああなたは日本人だから難しくないでしょ…と思いながら、日本語の発音は簡単なんだろうか?と考えることがあります。

 

たしかに、中国語みたいに音で意味は変わらないし、あいうえおに沿って話していれば通じることばですよね。

 

 

 

 

あれ、やっぱり日本語の発音は簡単なのかな?

 

 

 

 

でも…ほら…外国人っぽい発音がありますよね。あれ、上手に聞こえないですよね。

 

しかも、時々何語話してるの…?あ、日本語だったの???みたいな発音をする方もいるんですよね。

 

 

なんで簡単なのにできないんでしょうね?

 

 

 

 

 

 

 

実は日本語にも発音の規則がちゃんとあって、みんな自分の国の発音方法に引っ張られて、その日本語の発音ができないでいます。

 

 

わたしたち日本人はあまり意識していないけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実は日本語も音の高低があります。

 

広義で言えば、日本語も中国語やタイ語のように声調言語と言われるようです。

 

ただ、日本語でアクセントによって意味が変わるのは名詞だけで、形容詞や動詞は音を間違えても意味は変わりません。

 

 

わかりやすい話で言うと、関東と関西で、「雨」と「飴」、「橋」「端」「箸」が違うという話がありますよね。

 

 

それは、高低で区別をつけていると思いますが、他の言葉にもちゃんと高低が決まっていて、音が上がる位置、下がる位置を間違えると、なんだか下手な発音になってしまいます。

 

 

 

日本語の発音の教科書に載ってる有名な例を出します。

 

ぜひ声に出して発音してみてください。

 

 

おや(親)

 

どうですか?「お」と「や」はどちらが高いですか?

私は「お」が低くなります。関西弁だと「お」が高いかもしれませんが、ここでは標準のアクセントで考えます。

 

 

 

このことばはどうでしょう。

 

 

こ(子)

 

一文字ですから、音の変化はありませんね。

じゃあ、これはどうですか?

 

 

おやこ(親子)

 

 

「お」「や」「こ」すべて同じ高さでしょうか。

 

ほとんどの人は「お」が高くて、「や」「こ」は低いんじゃないでしょうか。

ちなみに関西では「お」「や」が同じ音で、「こ」で高くなりますね。

 

方言があってもなくても…「親」と言った時と「親子」と言った時では、音の高さが違いませんか?

 

 

「お(↓)や(↑)」と「お(↑)や(↓)こ(↓)」

 

 

どうして同じ言葉を使っているのに、「お(↓)や(↑)こ(↓)」とは言わないのでしょうか。

 

 

追加して思い出してみてください。

 

 

おやこどんぶり(親子丼ぶり)

 

 

音の高さはどうでしょうか。

 

「お(↓)や(↑)こ(↑)ど(↑)ん(↓)ぶ(↓)り(↓)」と言いませんか?

 

 

日本語の発音は実は上がったり下がったりしていて、この高低のルールを覚えなければ、自然な上手な日本語には聞こえないのです。

 

 

もちろん文になるともっと複雑なルールが出てきます。

 

動詞や形容詞は音を間違えても意味は変わりませんが、決まった発音はあります。それを間違えると、不自然は発音になってしまうのです。

 

 

 

 

 

 

 

私が生徒の発音を聞いていて、ほとんどの生徒がつまずくのが、長音、拗音、促音、撥音と呼ばれる特殊な音です。

 

長音は長く伸ばす音で、「おかあさん」の「あ」、「がっこう」の「う」の部分の音などです。カタカナ表記では「-」で書きます。

 

拗音はいわゆる小さい「ゃゅょ」です。

 

促音は小さい「っ」で、撥音は「ん」です。

 

 

 

 

この4つに対して苦手意識を持っている人も多く、実際の発音でも上手に言えない人が多いです。

 

 

たとえば、長音が上手に言えなかったら、どんな弊害があるでしょうか。

 

「おばあさん」と「おばさん」では全く意味が変わりますし、「チーズ」が「チズ」になると、

 

A「チズ買ってきて」

B「地図?どこの地図?」

A「どこでもいいよ。ピザ用をお願い」

B「?????」

 

みたいな会話になるかもしれませんね。

 

 

 

拗音が上手に言えないと、「ちゅうしゃじょう」が「つうさぞう」のように聞こえて、もう何を言っているのがわからなくなってしまいます。それに加えて長音が下手だと、「う」も消えてしまって、原型がわからない全く別の単語になってしまいますね。

 

 

このように、実は発音の落とし穴がたくさんあって、わたしたちは子どもの頃から何度も訓練してこの音を身に付けていっています。

 

発音の問題は、母語によっても違います。ここに書いたことはほんの一例で、もっともっとたくさん複雑な問題が絡み合って、上手に発音できないことが多いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

「英語の発音が悪いから」「声調がわからないから」という理由で外国語の会話に対する苦手意識を持っている人はたくさんいるでしょう。

 

日本語も同じです。

 

やっぱり自然な発音で話したいと思っている日本語学習者はたくさんいて、みんな一生懸命努力して発音を覚えています。

 

最近私は発音指導にとても興味があって、いろいろな論文を読んだり、教科書を読んだりして、自分で新しい教材を作っています。

 

発音が上手になると、自信がついて、もっと話したいというモチベーションにもつながります。(私もベトナム語上手に話したい…!)

 

 

 

しかし、上手になるためには長い練習期間があって、その途中にはどうしても上手に言えない音があると思います。

 

 

日本で日本語を使って生活をしている外国人の方はたくさんいますが、きっと発音が正しくないために、100%言葉が伝わらない経験をたくさんしていると思います。

 

 

「この外国人、日本語の発音下手だなぁ」

 

「何言ってるのかわからないなぁ」

 

思うのは自由ですが、街のみなさんにはそれで話を聞くのをあきらめないでほしいです。

 

 

 

日本語教師は専門知識を持って、発音指導を行います。

 

みなさんにそれをしろとは言いません。

 

ただ、何を言おうとしているのか、耳を傾けること、そして正しい発音を聞かせてあげること、それだけで日本語の発音はどんどんよくなります。

 

 

聞いてもらえなくなったら、話したいという気持ちもなくなり、発音に対するやる気もなくなります。

 

 

 

 

余談ですが、私は外国語は聞く・話すで覚えてきました。

 

誰かとコミュニケーションをして、通じるから、外国語はおもしろいのです。

 

教室でできることは、そのお手伝いです。

 

そう考えると、外国語学習を支えているのは、街のみなさんだと思います。

変わっていく世界で私はどうしたらいいのだろう

 

2019年6月21日、日本国内で暮らす外国人への日本語教育の充実を促す「日本語教育推進法」が参院本会議で可決、成立しました。

 

今、国外の日本語教育に携わっている私も、私の教師仲間たちも、この話題で持ちきりです。この話だけでオールナイトで飲み会ができてしまいます。ちょっと大げさですが、私たちのこれからの仕事が大きく変わるかもしれない、本当に大きな動きです。

 

 

 

 

 

 

私は日本語教育の世界に入って8年ですが、経験したことのない混沌とした状態に、少しドキドキしています。どうなるんだろう、日本語教育。どうなるんだろう、私の仕事。

 

 

 

 

 

まあ、たった8年なんですけど、留学生30万人計画が発表されたのが2008年で、私が大学に入った年ですし、学部1年の頃から地域日本語支援をしていたので、日本語教育を12年見ていることになります。

 

前回のポストでも書きましたが、その当時は本当にまだまだ日本語教育が受けられるのは大学機関や昔からある日本語学校がほとんどで、日本語教育関係の仕事を希望する人も仕事も、それほど多くなかったです。

今では「日本語教師の勉強」と聞けば世間の人も「あぁ、外国人のための」とすぐに反応してくれますが、私が大学に入るときには、している方もいますが、やっぱり国語の先生と混同する方が多く、説明は大変でした。

 

 

 

 

 

日本語を学ぶ人が急激に増えるということは、日本語の先生も急激に増えているということです。

 

 

 

 

 

4月に改正出入国管理法が成立し、特定技能という新しい在留資格が作られました。

4月末から特定技能試験が行われ、既に合格者も発表されていますよね。海外でも随時この試験が行われ、これから特定技能ビザで働く方が増えていくんでしょう。

 

 

 

この改正法に先立って、文化省では日本語教育人材の養成や研修の在り方についての審議が行われ、今年3月に報告が公開されました。

 

「日本語教育人材の養成・研修の在り方について(報告)」について | 文化庁

から、その役割と段階を引用します。

 

【役 割】
(1) 日本語教師 : 日本語学習者に直接日本語を指導する者
(2) 日本語教育コーディネーター日本語教育プログラムの策定・教室運営・改善,日本語教師等に対する指導・助言を行うほか,))多様な機関との連携・協力を担う者
(3)日本語学習支援者日本語教師日本語教育コーディネーターと共に日本語学習者の日本語学習を支援し,促進する者


【段 階】 
養 成日本語教師を目指す者
初 任日本語教師の養成段階を修了した者で,それぞれの活動分野に新たに携わる者
中 堅日本語教師として初級から上級までの技能別指導を含む十分な経験を有する者

 

コーディネーターは地域日本語支援または、日本語教育機関の主任を指します。たとえば、日本語学校の主任になるためには、常勤3年以上、または研究者3年以上の経歴が必要になります。

 

 

この常勤3年以上の先生というのが、なかなか少ないうえに、3年働いたからと言って主任業務がすぐにできるようになるわけじゃないんですよね。

 

私は院に通っていた時期で既に常勤5年を過ぎていたので、院を出る時には色々な日本語学校から主任のお話を頂きました。いや、私なんぞにお願いするなんて…どんだけ人足りてないんだよ…と改めて人手不足を感じたこともありました。

 

私は常勤として3年働いたとしても、機関や他の先生をコーディネートできるほどのスキルは備わらないと思います。

 

 

一般企業では何年で一人前なんでしょうか。

教師の仕事は、1年間で1話完結だと思っています。1年の中で1回しか経験できないことが多すぎるのです。

 

それを3回やって主任…無理ゲーやん…(心の声)

 

やるしかないんだよという声が至る所から聞こえてきますが、や、だって、今年やっと新しい法律やら取り決めが発表された仕事だよ…?まだ国が仕事としてはっきり立場を決めていない仕事だよ…?

 

日本語教育の世界での主任は、言わば校長先生です。その学校の方針を決めていく人です。(経営者、責任者は別にいらっしゃいますが、教務主任が実質全ての業務の責任者だと言えると思います。違ったら教えてください。私の知っている学校は主任が教育に関するすべての責任を持っていらっしゃいます。)

 

 

 

それまで、世間にもあまり認知されず、もちろん学校の先生のように文科省が定めた指導要領もない、新しい分野の謎の職業だった私たちは、カリキュラム作りからぜーんぶ自己流でやってきたんです。いろいろな研究書を読んで、勉強会に参加して、0から作り上げています。

 

こうかな?ああかな?これでうまくいくかな?と暗中模索の教育企画を学生に押し付けられるほど、大きな責任をひょいと請け負うことは、私にはできません。

 

もちろんやりたいことはたくさんあります。アイディアもたくさんあります。でも、いざ主任になるって考えると、震えが止まらず、今までやってきたという自信も遠く消え去ってしまいます。

 

 

昔から主任をやっていらっしゃる先生方も多いです。

でも、私は前代未聞のスピードで増え続ける、たくさんの新しい先生や学生をコーディネートするなんて、恐怖でしかないです。

 

 

日本語の先生の仕事は雇用形態や給料が不安定で、この仕事を希望する若い人が少ないです。また、なったとしても、その不安定さから、数年で辞めて転職する人も多いです。雇用についても、給料についても、各機関が独自に定めています。

また、日本語教育に携わっている60%がボランティアの先生だと言われているほど、まだまだ生活に繋がる仕事ではありません。

 

私は海外で常勤として働いていたときも、国内で非常勤として働いていたときも、給料は大学時代のアルバイト代より安かったです。アルバイト時代の半分。いや、アルバイトどんだけやってるんだよって話は置いておいてください。たしかにめちゃくちゃ働いていたけど、ちゃんと扶養内でシフトを組んでいました。つまり、日本語教師として、社会人として働いて、それ以下です。

 

 

ボランティアに毛が生えたような仕事では、そりゃなりたい人も増えませんよね。

しかも、どこかの学校で教えるとなると、身分は教師です。それはもう激務で、みんな遊ぶ時間、ご飯を食べる時間、寝る時間を削って、仕事をしています。

 

 

 

私は1年目のころ、海外で、給料8万円で働いていましたが、平均睡眠時間は3時間でした。だって仕事が終わらないから。土曜日も日曜日も学校に行きました。学校の仕事も、授業の準備も、全部無休時間内にやりました。

 

 

みんながみんなそんな生活をしているわけではありませんし、私の効率が悪かったのもあると思います。でも、私の教師仲間たちに聞いても、同じ状態だと聞きます。

 

やっぱり、この仕事を選ぶ人が少ない、すぐに辞めてしまうのは、そういう生活をしている人が多いことも関係しているような気がします。これは体感の話なので、どちらでもいいですが。

 

 

 

 

 

話は逸れましたが、そんな仕事でも今、日本語教師を増やさなければ!と国はやる気満々です。

 

先生を増やすのは本当に本当に急務です。今までも忙しかったこの仕事、一人当たりの仕事量が限界を超え始めてきています。

 

1人の先生が担当する学生数が増えると、授業の質が落ちてしまいます。授業の質の確保には時間が必要です。でも、私達にはもうそんな時間がありません。新しい先生を増やさなければ、これからさらに増えていく日本語教育支援を必要としている人たちを支えることができません。

 

 

総則の基本理念では、国籍、年齢を問わず「希望する全てのもの」に日本語教育を受ける機会が確保されなければならないとし、その推進にあたっては、関係省庁が有機的に連携し、総合的に行われなければならないと明示した。

引用元:日本語教育は「国の責任で」 推進基本法案の原案を提示 日本語議連の総会で | にほんごぷらっと

 

教育の保障は国の責任であると、はっきり宣言されています。

 

移民計画が成功した諸外国では、語学教育は国が責任を持って行っています。日本はどうするのでしょうか。私たちの仕事はどうなるのでしょうか。

 

これからも、ボランティア同然の立場で、体に鞭打って働くのか、それとも国が国家資格として仕事を保証してくれるのか。

 

 

日本語教師にははっきりとした資格証明がありませんでした。一応今までも専門知識を学んだ人を採用するように決められていましたが、それでも国が定めるところの有資格者ではありません。

 

専門の課程を修了してさえいれば、だれでもなれる仕事です。

私はこの仕事を始めて、いい意味でも、悪い意味でも、色々な方に会いました。

過激な言い方にはなってしまいますが、「この人と自分が同じ職業の人間だとは思いたくない」という人もたくさんいました。

 

新人教師が増えれば、それを見守る先輩教師が必要だと思います。

新人教師同士の学び合いも大切ですが、先輩を見ることも必要です。

 

でも、周りを見渡しても、教師歴8年の私が「すごい!ベテラン!」と言われるほど、長く続けていらっしゃる方が少ないのです。

 

みんながむしゃらに頑張ってきました。しかし、学生も新人教師も増えている今、がむしゃらだけでは質は保てなくなっています。

 

ましてや、ほとんどを地域のボランティアの方に頼り切っているこの世界で、国はどんな保障ができるのでしょうか。

 

 

 

 

 

西口光一先生もおっしゃっていますが、日本語教育の観点からだけで解決する問題ではありません。


今の法案は1つ目の階段でしかないと思います。日本語教育のまねごとを増やさない、広げない。本当に必要な支援を考えるときです。

西口光一: 「つながる日本語」の提案

 

 

 

法を作った!役割を明確にした!だけでうまくいくはずがないことは明らかです。そんなの、日本語教育のことを知らなくたって、わかること。むしろ、私達以上に疑問に思い、学んでいくべきでしょうね。一緒に暮らすのは日本のみなさんなんだから。

 

法は変わった。ビザも増えた。求められる人材像も明らかにされた。

日本語教育の世界にどっぷり染まった生活を送り、また、教育研究の世界に足の小指だけ突っ込んだ私。

 

中堅と呼ばれるには、まだまだ勉強が足りません。

それでも、大きく変わろうとしている日本語教育の世界で、自分の立場を見つめなおしています。

 

 

 

 

私が日本語教師になってからの話

最近、色んなところで耳にする日本語教育の話。


私が大学に通っていた頃は「日本語を専門にしてる」と言うと、国語の先生?文学部?なんて言われることがほとんどで、まぁ説明しても「はーん」ぐらいにしか理解してもらえないちょーーーーーーーー異質な専門だったんです。

それどころか、日本語が話せるなら誰でもなれるっていう、まぁ正解なんだけどなんかちょっと日本語の先生からしたら悲しい話の方が先行してました。



実際には国家資格はありませんが、日本語教師は専門課程を修了していないと、ほぼ100%なれない仕事です。

国語の先生ではありません。教員免許も必要ないですし、古典も漢文も教えません。教えるのは「日本語」です。

なり方は色々あります。
それはGoogle先生に聞けばすぐわかるので割愛しますが、簡単に言えば、以下の4つのどれかが必要です。

4年制大学日本語教育を主専攻・副専攻する
②大学院で日本語、日本語教育を研究する
文科省認定の養成講座で420時間学ぶ
日本語教育能力検定試験(年1回)に合格する


実際には④に合格していても教授経験(実習含む)がなければ採用してもらえない学校が多いです。また、採用条件も教育機関によって違いますが、もちろん大学・大学院と進むごとに、働ける場所は増えていきます。


私は①と②の資格を持っているので、今のところ大学教授以外は大抵の学校に応募できます。







で、日本語教師って何してるの?って話ですが、やっぱりそれは「日本語を教えています」。ワー!そんなん知ってますよね。



まあ名前の通りなんですが、日本語教師になると言っても、国・機関・学校によって働き方は様々だと思います。

なので、どう働きたいかでいろんな選択肢があるちょっと変わったお仕事です。

今回は私が日本語教師になってからのお話です。





まず私が今まで働いたことがある機関は以下の3つ。
①海外の中等教育機関(小中高全部働きました)
②海外の高等教育機関(大学の先生です)
③国内の日本語学校(非常勤)

私は、私が働いとことがある場所の話しかできないし、私の話が全てだと思わないでくださいね。当たり前ですけど。

何回も言いますが、本当に働く場所によって様々なんです。




まず①中等教育機関では、第3外国語として日本語を教えていました。

日本語の文法、ことば、漢字、会話、聴解、作文、読解、文化などなど教えることはたくさんあるし、思春期の子供たちの生活指導も大人より大変だったし、それ以外にも義務教育課程だったので普通に運動会や文化祭などの学校行事にも参加しなければならず、超多忙でした。

行事ごとに「日本人も何かやってくださ〜い」って言われて、歌ったり踊ったり浴衣着付けしたり展示物作ったりしましたし、お茶たてろとかよさこい踊れとか無茶振りも多かったです。

「こんなん本物とちがう〜!ごめん〜!!」と言いながらやってました。


私は50分授業を週18回ぐらいしていたんですが、1つの授業を準備するのに最低授業時間の倍はかかるので、1日4つ授業がある日は、前日ほとんど寝られなかったですね。土日もずっと仕事していました。



まぁ寝られないのは私の要領が悪かっただけなんですが、授業以外は生徒指導したり、スピーチコンテストの指導したり、色々な会議に出席したり、お客さんの対応をしていたので、勤務時間内には授業準備する時間が全くなかったんですよね。

私の学校はその国の中でも格段に忙しい学校で有名だったので、他はどうなのか知りませんが。


基本的に中等教育機関は体力仕事だと思います。


でも、子供はかわいいし、教える日本語も大抵が初級だし、違う国の義務教育を近くで見ることが出来たのは良い経験でした。

とにかく子供がめちゃくちゃかわいい。思春期の子供に椅子投げられたり、小学生に腕を噛まれたりしたこともあるけど(笑)子供が好きなら絶対に楽しいです。



ひとつの説明が長いですね。すみません次から手短に。





②の大学では、大学の講義をします。と言っても私は少人数クラス(20名以下)しか担当してないですし、他の大学と少し違うかもしれません。もっと大人数相手に講義形式でやってる所のほうが断然多いです。

私の大学では3年生の後期と4年生の前期で日本語で論文を書かなきゃいけないということで、初級・中級・上級すべて教えられないと働くのは難しいです。

アカデミックジャパニーズというやつは日本人でも難しいですからね。私も苦手です。

大学は基本的に生徒が自主的にやってくれるので、あんまり怒ることはないですし、週に5〜6回しか授業がないです。

でも1回90分授業だし、やることも教科書も全部自分で決めるので、準備はかな〜り大変です。

体力仕事というより、頭をめちゃくちゃ使う感じですね。もちろん体力もいりますが。

最近は大学院を修了していないと、働けない大学も結構多いですね。日本では大学の非常勤講師になるには修士以上が基本です。





③の日本語学校では非常勤なので、授業の30分前に学校へ行って、授業やって、添削やって、帰るって感じでした。

授業内容や教材は学校で決められていたので、それを時間内にきっちり終わらせるのが仕事です。

生徒は日本で大学や専門学校進学、就職を目指す人達、またいろんな理由で日本語を学んでいる人達でした。クラスも多国籍で、いろんな文化を知れて面白かったです。

同僚の先生たちは基本的に③養成講座出身の方が多かったです。国内ということで、教師経験が長くてベテランの先生も多く、いろんなお話が聞けたので、ほんとうに勉強になりました。

ただ、非常勤の先生は授業時間にしか時給が付かないことが多く、授業準備をいくら頑張ってやっても無給の、お金の面ではめちゃくちゃ厳しいポジションですね。

私の学校は午前クラス、午後クラス、夜間クラスがあって、1回3時間半の授業だったので、授業準備は結構大変です。あと3時間半授業するとプールの後みたいになる。



色々働いてみてわかったことは、ほんとに働き方、内容は国・機関・学校・ポジションによって色々で、月単位で仕事内容が変わります。


自分がどんな働き方をしたいかによって、働く場所を選べるのが日本語教師のいいところですよね。

しかも、今や日本語教師は引く手あまたです。

私が日本語教師を目指していた当時は、仕事もないし、社会的地位も微妙だし(今でもそう)、収入も不安定でした(今でもそう)。

大学卒業してから、色んな学校に申し込んだけど、もう本当に落ちに落ちまくって(というか連絡すら返ってこなくて)、数ヶ月フリーターをしていました。

今では日本国内ならボランティアや地域日本語、予備教育、義務教育での取り出し授業など、私が経験した仕事以外にもたくさん働く機会がありますし、海外でも技能実習や介護実習の送り出し機関、ランゲージセンターや塾、幼稚園などでも働けます。

ある程度経験がある人はプライベートレッスンやテレビ電話でも授業をやっていますね。

教える対象も「外国人」では一括りにはできない時代ですので、色んなところに日本語教師の需要はあります。




私は自分のライフプランに合わせた仕事場選びをしたかったので、日本語教師になってから、大学院に入り直しました。

日中は仕事、夕方からは大学院、夜中に翌日の授業準備をしていたので、1年でめちゃくちゃ老けました。ちゃんと寝た記憶が無い。いつか仕事と院の両立の話もしたいです。

今でも海外の大学で働いていますが、海外生活についても需要があればそのうち。



私の悪い癖でだらだら長く書きました。
私が日本語教師の全てではないですが、いろんなパターンの1つとしてお話しました。日本語教師について、興味を持ってもらえたら嬉しいです。